PA前回に引き続き「Pioneer DJM-800」のエフェクターについてざっくりながらもご紹介していきたいと思います。前回の記事はこちら

そもそもDJや、作曲などで用いられる「エフェクト」の解釈としては、
ある音、音楽(A)を、エフェクトをかける、もしくはエフェクトを通すことによって、変化がかかった音(B)を出す、もしくは、
(A)+(B)の音、音楽を出すことをいいます。
それを前提に、まず以下の動画の2:04あたりからの解説を行っていきたいと思います!






                   ①
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                   ②
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                   ③
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まず「BEAT EFFECTS」というところで、エフェクトの種類、かかり具合(DRY・WET)、エフェクトをかけるチャンネルの選択、エフェクターのON/OFFを行います。

参考画像②の「ON/OFF」ボタンが点滅時が「ON」となりエフェクトをかけることができる状態になります。点灯時は「OFF」になります。

「DELAY」は残響音を生み出すエフェクターになります。
似たエフェクターとして、Pioneer DJM-800 には「ECHO」というものも存在します。
利き方に関しては動画を参照していただくのが一番わかりやすいかと思います。(笑)
「DELAY」、「ECHO」の違いは音の変化ですので聞いていただくのが一番早いかと思います。
*ここで参考画像①の「LEVEL/DEPTH」をMINにするとエフェクトの音(B)はでなくなります。逆にMAXにすると出力されている音、音楽(A)は出なくなり残響音である(B)のみ聴こえるようになります。

「REV DLY」はDELAYのエフェクトをかけながら、リヴァース(反転、逆回転)を行うエフェクトになります。
DJ、作曲ソフトでは「REVERS」とはBPMに合わせて、レコードを逆回転させたような音を示します。
曲間で使うと効果的に曲を聴かせることができ、リアルタイムでリミックスをできるようになります。
*ここで参考画像①の「LEVEL/DEPTH」をMINにするとエフェクトの音(B)はでなくなります。逆にMAXにすると出力されている音、音楽(A)は出なくなり残響音+逆回転された(B)のみ聴こえるようになります。

「PAN」は音が聴こえる位置を示す言葉で、日本語では「定位」とよばれるものです。これは作曲ソフトなどでもよく目にする言葉です。ここで覚えておくと今後とても役に立つと思います。
基本的にスピーカーは2つ以上あるということが前提になります。
音楽は2チャンネル(左右)で音が出力されるように構成されています。
ここでのエフェクトはその左右で出力されているものを、片方のスピーカーにだけ集めて出し、それをBPMに合わせて交互に出すことを指します。
*ここで参考画像①の「LEVEL/DEPTH」をMINにするとエフェクトの音(B)にはならず、きれいに両方のスピーカーから音が出力された状態になります。逆にMAXにすると出力されている音、音楽(A)ではなくなり、左右に音が移る速度が増していった(B)が聴こえるようになります。

「TRANS」は出力されている音、音楽をBPMに合わせてカットするえふぇくとになります。ここは動画を見ていただいて参考にしていただければと思います。
BPMに左右されるタイプのエフェクトはよく図や数値で説明されるのですが、正直わかりにくいので、動画をみて感覚をつかんでもらうのが一番手っ取り早いと思います。

「FILTER」、「FLANGER」、「PHASER」、「ROBOT」、「CHORUS」は、音そのもに変化を与えるエフェクトになりますので、動画を参照していただけるのが一番理解していただけるかと思います。
しかしこれらのエフェクトは作曲ソフトでもよく目にするものですので、こういった動画、ミキサーで理解しておけば、後々、PCDJや作曲ソフトでも役に立つと思います。

いかがでしたか?
かなり大雑把でしたが、「Pioneer DJM-800」はとても使いやすく、使う人のアイディアでさまざまなトリックを生み出すことができます。
ですので、あまり複雑に覚えず感覚でマスターしていくと、自由な発想でいろいろなエフェクトを活用できるのではと思います。

最後に「Pioneer DJM-800」でよくある失敗として、
エフェクトがかからない!
といった失敗です。

よくあるトラブルとそのトラブルシューティングは以下になります。

「ON/OFF」ボタンが点滅している場合でおこるエフェクトがかからないというトラブルは、参考画像①の「LEVEL/DEPTH」がMINになっていることによって、エフェクトがかからないということが考えられます。
それとは逆に「LEVEL/DEPTH」がMINになっていない場合でかからないのは、「ON/OFF」ボタンが点灯になっている可能性があります。
また参考画像③でしっかりとエフェクトをかけたいチャンネル設定を行っていないとエフェクトはかからないので要注意です。

これらの失敗はよくあります。
これがプレイ中におこるとかなりテンパってしまう原因になりますので、しってていればすぐ対処もできますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

Pioneer DJM-800 Pro DJ Mixer [輸入品]
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